「心霊現象の科学」をめぐってーその98 Bob Olson“Answers about the Afterlife”を読む その2
Introduction序文がある。ここで彼はAfterlifeに関する議論を展開する前に必ず示しておく必要があると思うことを述べている。つまり、我々はすべてのものに対する回答をもっているわけではない。しかし、我々はSpiritsやSpirit CommunicationそしてSpirit worldに関する非常に多くの証拠Evidenceを持っており、そこから我々は充分に納得できる結論を導くことができる、という。そして、それらの結論は、たいがいはTrue真実である、しかしNot Accurate正確ではない。“True but not accurate”真実であるが正確ではない とはどういうことか。彼がここで言う意味は、Human Mindsが理解できる限りにおいては、これらの結論は正確ではあるが、Spiritual Realm スピリットの世界から見た場合はまったく正確だとは言えないという。
Investigator探求者にとってScienceとは証拠を集めるひとつの手段にすぎない。それだけで何かを証明することを意図した手段ではない。Afterlifeの探求においてはScientific Evidence科学的な証拠というのも沢山の資料の中の単にひとつの証拠に過ぎない。誰もAfterlifeの存在を証明した人は居ない。ProofはSubjective 証明というのは主観的なものである。誰もが自分で判断しなければならない。(そのとおりである。ムラタ。いわゆる科学的証明はAfterlifeに関しては不可能である。逆に、Afterlifeがない という科学的証明も不可能である。自分が納得すればそれでよい。死んでみれば、間違っていたかどうか、自分でわかるわけで、それで充分である。死んで無であれば、それはそれでよい、無でなかったときが大変である。)
Olsonは彼が死後の世界の存在Afterlifeを信じ、それに関連したさまざまな一般的疑問に対する彼自身の回答を展開する前に、彼がAfterlifeの存在を信じる根拠となったものをまず提示する。
1.
Psychic Mediums
2.
Pat-Life Regression
3.
Near-Death Experiences and
Out-of-Body Experiences
4.
Past-Life Recall
5.
Deathbed Visions
6.
Shared-Death Experiences
7.
Dream Visitations
8.
Hauntings
9.
Non-Medium Spirit Visions
10.
Channeling
11.
Reincarnated People
12.
Angel Interventions
13.
Life-Between-Lives Regression
14.
Children’s Spirit Contact
15.
Pre-Birth Planning
16.
Children’s Near-Death Experiences
17.
Photographs of Spirits Electronic Voice Phenomenon
18.
Spirit Communication through Hypnosis
19.
Animal Communication
20.
After-Death Communications
21.
Spirit Writing
ほとんどすべて、私がこのブログで展開・紹介してきた、または触れてきた話であると思う。
Big- Pictureで、まずLifeのPurposeに関する自分の考え(既述 その1)を述べた後、SoulとSpirit(魂とスピリット)の関係について3ページ近くを使って自分のアイデアを説明している。
そういえば、私(ムラタ)はSoulとSpiritを似たようなものとして、特に使い分けはしないで使っていたようだ。私のイメージではSoulという本体があって、Spiritはその現前、表れという感じでつかっていたと思う。
Bob Olsonによると、比喩を使って説明して、OceanとWavesのような関係だといっている。彼Olsonは、人間は何度も生まれ変わるというReincarnationを信じているので、SoulはOceanのようで、それぞれのWaves波がSpiritsであるというわけである。Bob OlsonのSoulが、Bobとしての人生を体験していたり、Georgeだったり、Sarahであったりというわけで、元のSoulからいわば派生したような関係と彼はとらえている。
あるいは大木のイメージがいいかもしれない。Soulという大木があり、その幹から派生するそれぞれの枝がそれぞれ違ったSpiritを持った存在であり、当然のことながら各Spiritは共通のSoulをもっているわけで、各Spiritとして個性を発揮しながら、誰が見ても同じSoulであり、IDがはっきりしているのである。
各Spiritはそれぞれの個性を持っており、しかも共通のSoulから派生した存在としてSoulに共通な個性を持っているというわけである。したがって、前世でどのような違った人生を生きていようと、彼だ、彼女だ、とすぐに見分けられる共通のIDをもっているわけである。
彼の解釈では、Soulはそれぞれ違ったLife枝として派生し、Reincarnateするが、それぞれの枝Spiritは一回限りだという考えであるようだ。彼は大木や枝のイメージではなく、Ocean と Waves大洋と波 のイメージで展開しているが。これは、Past-life Regressionで別な人生を思い出したときに、どう解釈するかという問題である。JulieがBob, George, SarahなどのLife timeをPast-life Regressionで思い出すかもしれないが、それはそれぞれのSpiritを思い出しているのでなく、その本体であるSoulのもつ共通体験として思い起こしているという解釈である。ともかく、Soul と Spirit を使い分けしているのは、この本で、ReincarnationやPast-life Regressionが述べられているから、明確にしておきたいと思ったからであろう。
さて、それでは、God とは何か。
Bob Olsonのよれば、Soulが沢山のSpiritから成り立っているということを理解するなら、自分のGodのViewを理解するのも簡単になる。自分はGodとはMany Soulsでできていると考える。GodとはSource Energyである。そしてSpiritはSoulのExtensionsである。God->Souls->SpiritsというPyramidがOlsonの考える霊界の構造である。したがって、それぞれのSpiritはGodのExtensionである。したがって、我々はつねにGodに結びついている。もっと正確にいえばWe are God またはGodと一体 One with Godである。誰もGodについては考え悩んできている。Olson自身も悩んできた。Afterlifeの研究に入ってから、GodはSingle PersonではなくEmotionalな存在でもない。Afterlifeを研究すればするほど、Godとは単体ではなくCreative Intelligence, Source Energy, Universal Energyなのだ。すべてをつなげるForceなのだということがわかった。God をCreative Intelligenceと考えると、自我を持ち、復讐や最終審判を考えるGodなどを認めなくなる。GodとはLife Forceであり、喜び、憐憫であり、万物の生命力である。(Bob Olsonは、キリスト教的とかユダヤ教的というよりも仏教的ともいえる見解に到達したようだ。)古代ギリシャではいろいろな神がいて、自然をつかさどっていた。人類は、いつのまにか一身のOne-and-Only God一神教 をつくりだし、それが人間のようにふるまって、人間はそれを崇拝し、それに影響されるようになった。Bob OlsonmpGodをPersonのように考えていた。今では違う。Godという言葉の変わりに、Source とか UniverseとかCreative Intelligence、Oneness, Ultimate Love とかという言葉を使いたい。GodをEntityからEnergyにParadigm Shiftした結果、OlsonにとってはAfterlifeをめぐるすべてが明らかになった。
ここまで書いてきて、次の (その3) で箇条書き的にリストされているAfterlifeをめぐる質問と彼の回答をサンプル的に紹介しようかなと考えたが、わたしはこの本の著者から版権も転載許可もなにももらっていないので、これ以上、この本にふれることはやめたほうがよいと思い始めた。
したがって、興味を持った読者は、この本を直接お読みになるようにお薦めする。私は別にコミッションをもらっているわけではないが、この本1冊でAfterlifeについて沢山のことを学ぶことができるいい本である。著者も言っているように、何も全部そのまま信じる必要はナイ。この本を手がかりとして、自分で深く探求するのが望ましい。そういう意味でも、これはとても好い本である。
Bob Olson –「Answers about the Afterlife」ISBN:978-0-9656019-8-6
Building Bridge Press ISBN: 0-9656019-8-6 2014
村田茂太郎 2015年1月1日
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