ブログ表紙写真 2021年5月16日 新緑の伊豆半島 静岡県 Japan
日本という国は何と恵まれた国であろうと今更のようにありがたく思い、心から、その中で生まれ育った幸運を感謝する。
一神教ーユダヤ教、キリスト教、イスラム教の生まれた自然環境並びに異なる民族集団が必死に攻防する恐ろしい世界では穏やかな自然の中に育つのとは違った宗教が生まれるのもわかる気がする。もちろん宗教は地球上で不安な存在をかみしめた人間が生み出したものである。世界に異なる宗教が存在することがそれを証明している。一神教、自分だけが正しいという宗教の恐ろしさは、世界に起きた宗教戦争や異端討伐、魔女裁判などが示して余りある。
私は、Psychic Science、 Afterlife、 Near Death Experiences などの勉強の結果、現在、最終的にスピリチュアリストという心境に居る。人間は死んだら肉体が亡くなるだけで意識、記憶、個性を魂(Soul)という状態で保持するというのが、いろいろな書物が示してくれているところであり、私はそれで満足している。死んで無であれば別に心配はいらない、死んで無でなく、意識があるが肉体がないという時に、Afterlife(死後の世界)に関する知識がないとどうしていいかわからず、亡霊として地上周辺をさまようことになる。(「Afterlife Beyond Death」 By Dr. David Fontana は要領よく大事な領域をまとめたいい本である。)
日本の美しい恵まれた自然環境に接すると、自然を神とみとめた古代人の感性がわかる気がする。アメリカのIndianたちもやはり自然を神として扱った。心理学者カール・ユングがアメリカIndianに接して目の覚めるような思いをしたという話は彼の自伝(Memories回想録)に記されて有名である。
ヨーロッパでは知識人たちは、皆この宗教が権力・暴力をふるったために、時々は殺されながら真剣に対応しなければならなかった。私は宗教(一神教)に疑問を抱いたSpinoza, Goethe, Hume, Hegel などのおおらかな思想を愛する。Platoもすばらしい。
「ロシヤにおける広瀬武夫」 By 島田謹二 を読むと、明治に日本を訪れたロシア海軍の男性が パラダイスがこの地球上にあるとしたら、Japanがそうだろうと広瀬武夫の恋人に語ったという話が記されている。ロシアの寒い世界から日本を訪れたら、緑濃い自然の中に存在する日本という国、そしてほとんど他の民族の侵入なしに存在してきたJapanは本当にパラダイスと呼べる国に見えたであろう。(もちろん、日本国内で固有の問題を抱えてきたわけだが、それはヨーロッパ諸国・中近東諸国の抱えてきた問題とは異なる。)
5月の伊豆半島の緑美しい自然を訪れたことを思い出していると、ローマ帝国や地中海世界の興亡の歴史が描く騒乱に満ちた、悲惨な世界に生きた人間の歴史と全く異なる世界がここにあるとわかる。人類史は悲惨な歴史満ちで、悲しみでいっぱいである。
本当に世界中に平和な世の中が生まれることを、人類だけでなく、その他の動物・植物、自然環境保護のためにも願う毎日である。
伊豆半島 5月の修善寺周辺と浄蓮の滝、河津七滝周辺。
村田茂太郎 2021年5月16日
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